「はーい、じゃあ着替え挟んで15分休憩入りまーす!」
スタッフの掛け声とともに、スタジオの照明がいくつか落とされた。
周囲のスタッフたちが一斉に冷たい飲み物を求めて動き出す中、僕はスタジオの隅にある暗がりの機材置き場で、ただ壁に背中を預けて荒い息を吐いていた。
頭が、おかしくなりそうだった。
後半の撮影中、愛莉はさっきの言葉通り、僕を完全に「生殺し」にし続けた。
カメラのレンズの向こう側で、彼女は何度も僕の方をチラチラと見ては、いたずらっぽく唇を舐めたり、胸を強調するポーズのまま、僕だけに分かるような熱い視線を送ってきた。
その度に、僕の股間は破裂しそうなほどの容赦ない脈動を繰り返した。
出したい。だけど出せない。
ズボンの中は、絶頂を寸前で止められ続けたせいで、カウパー液が溢れに溢れ、下着を通り越してチノパンの内側にまでじっとりと染み込んでいるのが分かった。歩くたびに、濡れた生地が敏感な先端に張り付き、擦れ、声が出そうになるほどの狂おしい刺激が僕を襲う。
「……はぁ、はぁ……」
熱を持った自らの股間をレフ板で隠しながら、僕はこれ以上立っていることもできず、機材ケースの影にある狭い隙間に座り込んだ。
「――ねえ。まだそんなにハァハァ言ってんの?」
ビクゥッ、と僕の身体が跳ね上がった。
薄暗い機材の隙間に、音もなく入ってきた人影。
衣装チェンジのために、上だけダボッとしたパーカーを羽織り、下は水着のままの愛莉が、ニヤニヤと意地の悪い、だけどたまらなく可愛い笑顔を浮かべて僕を見下ろしていた。
「あ、愛莉……さん……っ」
「後半の撮影中、ずっとうちのことガン見してたでしょ。お兄さんの視線、すっごい熱くてさー。気になってしょうがなかったんだけど」
愛莉はしゃがみ込み、僕の目の前に顔を近づけた。スタジオの喧騒から隔絶されたこの狭い空間に、彼女の甘い香水の匂いと、若い女の子特有の熱を帯びた吐息が充満する。
「ねえ、さっき『触るだけ』って言ったじゃん? あれからずっと我慢してたの?」
「は、はい……っ。もう、本当に、限界で……頭が、おかしくなりそうで……」
僕は恥も外聞もなく白状した。今の僕は、彼女の前ではただの哀れな生き物でしかなかった。
「ウケる。まじで素直じゃん。……じゃあさ、ちょっと見せてよ」
愛莉の口から飛び出した突拍子もない言葉に、僕は耳を疑った。
「え……? 見せる、って……」
「見せるの。お兄さんがうちのこと見ながら、どれくらいエロいことになってるか、うちが確かめてあげる」
愛莉は僕の答えを待たず、迷いのない手つきで僕のベルトに手をかけた。カチャリ、と金属の音が静かに響く。
恐怖と、それを遥かに上回る狂気的な興奮で、僕の身体は硬直して動かなかった。
彼女の手によって、ズボンのボタンが外され、ジッパーがゆっくりと下ろされていく。
じりじりという音が、僕の鼓膜を直接揺らす。
「うわ……すご……」
ジッパーが開いた瞬間、愛莉が小さく息を呑んだ。
チノパンの隙間から覗いた僕の下着は、フロント部分が完全に濃い色に変色し、信じられないほど広範囲に濡れそぼっていた。
「ちょっと待って、これ全部カウパー? やばっ、どんだけ溜めてたのよ」
愛莉の目が、好奇心とほんの少しの艶めかしさを帯びて輝いた。
彼女は躊躇うことなく、僕のボクサーパンツのゴムに指をかけると、それをずるりと、下へとめくった。
「ひあ……っ!」
ついに、僕の「すべて」が、薄暗い機材置き場の中で、今をときめくギャルタレントの目の前に晒された。
そこにあったのは、限界を超えてペカペカに膨れ上がり、ドクドクと脈打つ、赤黒い僕のペニスだった。
先端の穴からは、無色透明の粘着質なカウパー液が、まるで涙のように絶え間なく溢れ出ている。それはすでに亀頭全体を包み込み、根元に向かってドロりと糸を引いて垂れていた。
「うわぁ……ベトベトじゃん。お兄さん、本当に変態だね」
愛莉は顔をしかめるような仕草をしながらも、その視線は僕の性器に釘付けになっていた。
彼女はネイルの長い人差し指を伸ばすと、僕の先端から溢れるカウパー液を、ちょんとすくい上げるように触れた。
指先と僕の先端の間に、粘り気のある透明な糸が美しく伸びる。
「ねえ、見て。すっごい伸びるよ? これ、うちのせいなんだよね」
愛莉は自分の指についたベトベトの液体をじっと見つめ、それから僕の顔を見て、クスクスと優しく笑った。
「あ、う……っ、すみません……汚い、ですよね……っ」
恥ずかしさで死んでしまいたかった。こんなにドロドロに濡れきった汚いモノを、こんな綺麗な女の子に見られている。
だが、その羞恥心が、僕のペニスをさらに一回り大きく、硬くさせた。
「汚くないよ。むしろ、こんなになるまでうちのことで頭いっぱいにしてたんだって思ったら、すっごいゾクゾクする」
愛莉はそう言うと、今度はカウパーで濡れたその指先を、僕の溢れ出るペニスの全体に、塗り拡げるように滑らせた。
ヌルリ、とした生々しい感触が、むき出しの肌に直接伝わる。
「ひ、あぁぁ……っ! あ、愛莉さん、動かさ、ないで……っ、出ちゃう、本当にっ……!」
「出さないでって言ったじゃん。ほら、我慢して。うち、まだ動かしてないよ? ただ……お兄さんの汁を、お兄さんのモノに塗ってあげてるだけ」
彼女は本当に、僕をオナニーさせるような動きはしなかった。
ただ、カウパーでベトベトになった僕のペニスを、優しく、愛おしむように指先で愛撫し、その濡れた輝きを確認しているだけだった。
先端の敏感な部分を、粘液のクッション越しに円を描くように撫でられる。
出したいのに、強烈な快感の波が何度も押し寄せるのに、絶頂のスイッチは押してもらえない。
まさに、地獄のような、そして天国のような生殺しだった。
「お兄さん、ここ、すっごいピクピクしてる。もう限界超えてるっしょ?」
愛莉は僕の最尖端を、カウパーで濡れた指先で、キュッと軽く押し潰した。
「う、く……っあ、ああぁぁぁ……!!」
声にならない悲鳴が口から漏れ、僕は体を弓なりに反らせた。頭の先が真っ白になり、意識が飛びそうになる。
今すぐ彼女の手を振り払って、自分で果ててしまいたかった。だが、彼女の優しくも絶対的な支配から、僕はどうしても逃れることができなかった。
「あはは、可愛い。まじで壊れちゃいそう。……よし、確認終了!」
愛莉はパッと手を離すと、僕のズボンを無造作に引き上げ、フロントのジッパーを勢いよく閉めた。
ガチリ、と金属の噛み合う音が、僕の快感を強引にシャットアウトする。
ズボンの中では、カウパー液で完全にベトベトになった僕のペニスが、行き場を失った熱を抱えたまま、激しく、虚しくドクドクと震えていた。
「じゃあ、うち着替えてくるから。次の衣装はねー、もっとお兄さんが喜びそうな、透け感のあるやつだから。楽しみにしててね?」
愛莉は立ち上がると、指についた僕の粘液を、手持ちのティッシュで手際よく拭き取り、ウインクを一つ残して、再び光の当たるスタジオの表へと消えていった。
薄暗い機材置き場に、僕は一人、ズボンの中を濡らし尽くした状態で取り残された。
熱い。苦しい。だけど、狂いそうなほど気持ちいい。
次の撮影が始まれば、僕はまた、あの優しい悪魔のようなギャルに、視線だけで翻弄され、極限まで生殺しにされるのだ。
僕はズボンの上から、ベトベトに濡れた自らの塊をそっと握りしめ、ただ次の「お預け」の時間を待つことしかできなかった。
この話のシチュが好きな方へ♪

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