初夏の強い日差しが、スタジオのテラスに敷き詰められた白いウッドデッキに反射して眩しい。
潮風の香りが微かに混じるその場所で、今、スタジオ中のスタッフの視線を一身に集めているのは、令和のグラビア界を席巻するトップギャル系タレント、のカリスマ・愛莉(あいり)だった。
小麦色の肌に、ゴールドの髪。弾けるような笑顔と、不健康さを一切感じさせない完璧なスタイルのビキニ姿。
撮影が始まると、彼女はカメラに向かって次々と大胆なポーズを決めていく。
「いいね、愛莉ちゃん! 最高にエロ可愛いよ!」
カメラマンの絶賛の声が響く中、僕はテラスの隅で、レフ板を抱えたまま完全に硬直していた。
(……やばい、直視できない。でも、目が離せない……)
あの日、あの薄暗いトイレでアイドルたちに下半身をあざ笑われて以来、僕の身体は決定的に変になってしまっていた。女性からの、特に自分とは住む世界が違う「輝かしい女性」からの視線や、その肉体の圧倒的な存在感を前にすると、抑えきれない衝動がバーストしてしまうのだ。
目の前で、愛莉が豊かな胸を強調するように両腕を寄せ、こちらに向かってウィンクを投げた――ように見えた。
その瞬間、僕の脳内に熱い電流が走り、ズボンの内側で「それ」が猛烈な勢いで膨張を始めた。
「……っ!」
慌てて手元のレフ板で股間を隠す。しかし、一度火がついた興奮は収まらない。薄手のチノパンのフロントが、レフ板の隙間からでもはっきりと分かるほど、テントのように丸く突き出してしまっていた。
冷や汗が背中を伝う。もし誰かに気づかれたら、今度こそ一発で変質者として通報される。
「はーい、じゃあ前半戦終了! 30分休憩入りまーす!」
スタッフの掛け声とともに、張り詰めていた空気が緩んだ。スタッフが一斉に、機材の調整や涼しいロケバスへと移動を始める。
僕は股間の膨らみを隠すように腰を屈め、逃げるようにスタジオの片隅にある、観葉植物の影の休憩スペースへと滑り込んだ。
「ふぅ……ふぅ……。落ち着け、落ち着け僕……」
パイプ椅子に深く腰掛け、必死に深呼吸を繰り返す。しかし、瞼を閉じれば先ほどの愛莉の、眩しすぎるビキニ姿と弾けんばかりの肉体が焼き付いて離れない。熱は引くどころか、ますます硬度を増していく。
「――ねえ、お兄さん。そこで何してんの?」
突然、頭上から降ってきた鈴の鳴るような、だけど少しハスキーな声。
心臓が口から飛び出るかと思った。
目を開けると、そこには首からバスタオルを羽織っただけの、ビキニ姿の愛莉が立っていた。他のスタッフは皆、反対側のケータリングスペースに集まっており、この死角には僕と彼女の二人きりだった。
「あ、愛莉さん……! あ、あの、休憩中で……」
僕はパニックになり、思わず立ち上がろうとした。しかし、そうすれば「テント」が完全に彼女の目の前に晒されてしまう。慌てて手で股間を押さえようとしたが、その挙動不審な動きが、逆に彼女の好奇心を刺激してしまった。
愛莉はふっと悪戯っぽい笑みを浮かべると、僕の目の前でしゃがみ込み、じっと僕の股間を見つめてきた。
あどけなさと大人の色気が同居するギャルの顔が、すぐ近くにある。
「あれぇ? お兄さん、もしかしてさ……」
愛莉は僕の顔を見上げ、ネイルできれいに飾られた人差し指を、僕の突き出した股間に向けた。
「ここ、すっごいことになってない?」
「ひっ……!」
情けない悲鳴が出た。
優しく、どこか楽しげなトーン。けれど、その言葉は僕の隠したい秘密を正確に、容赦なく抉り出していた。
「す、すみません! 違うんです、これは、その……!」
「何が違うの? 隠さなくていいじゃん。うちの撮影見て、そんなになっちゃったんでしょ?」
愛莉は怒るどころか、クスクスと嬉しそうに笑った。その笑顔は、かつて僕を罵倒したアイドルたちの冷酷なものとは違い、包み込むような、それでいて男を翻弄する「優しさ」に満ちていた。
「いいよ、別に減るもんじゃないし。むしろ、そんなに感じてくれたんだって思ったら、うち、ちょっと嬉しいかも」
彼女はバスタオルを少しずらし、惜しげもなくその眩しい谷間を僕の視界に押し付けてくる。
優しく問い詰められる。その言葉の刃は、甘い毒のように僕の理性を狂わせていく。
「お兄さん、顔真っ赤。可愛いね。……ねえ、これ、どれくらい硬くなってるの? 触ってみてもいい?」
「あ、あぁ……っ……!」
愛莉がいたずらっぽく微笑みながら、ゆっくりと手を伸ばしてくる。
ギャルタレントの優しい、だけど圧倒的な肯定と支配。
その優しさに包まれながら、僕の股間は、はち切れんばかりの熱さを帯びて、さらに激しく脈打ち始めていた。
「え、まじでカチカチじゃん。ウケるんだけど」
愛莉の細い指先が、チノパンの薄い生地を隔てて、僕の最尖端にそっと触れた。
その瞬間、頭の芯が痺れるような激しい火花が散った。
「あ……っ、は、離して、ください……っ」
言葉とは裏腹に、僕の身体は彼女の手のひらに吸い寄せられるように、無意識に腰を浮かせていた。情けない声を漏らす僕を見て、愛莉はさらに楽しそうに目を細める。
「えー、口ではそんなこと言って、ここ、すっごいドクドクしてるよ? ほら、ここが一番固い」
彼女は手のひら全体で、ズボン越しに僕の膨らみを包み込んだ。
ぎゅっ、と適度な圧力で握られる。衣服の摩擦が、敏感になりすぎたペニスを容赦なく刺激した。ビキニ姿の愛莉から漂う、ココナッツのような甘い香水と、汗の混じった艶めかしい匂いが鼻腔を突き、僕の脳の血管が千切れそうになる。
「あ、ああ……っ!」
「あはは、お兄さん声漏れすぎ! スタッフに聞こえちゃうよ?」
愛莉は人差し指と中指を使い、チノパンのチャックのラインに沿って、根元から先端へとゆっくりと、焦らすように這わせた。
溢れ出そうになる熱い塊を、強引に中に押し留められているような、狂いそうな感覚。
(出してしまいたい。今すぐこの手で、彼女の目の前で……!)
僕はたまらず、ズボンのベルトに手をかけようとした。しかし、愛莉は僕のその手を、空いた方の手でパシッと優しく叩いて止めた。
「めっ、だよ。出すのはダメ」
「え……?」
「だって、ここスタジオだし? 誰か来たらやばいじゃん。だから……うちが『触るだけ』ね」
愛莉は小悪魔的な笑みを浮かべ、今度は手のひらを小刻みに動かし、ズボン越しに激しく擦り上げてきた。
ジり、ジりと、デニムに似た硬い生地が、僕の亀頭を執拗に摩擦する。極上の快感が襲いかかり、僕は腰を跳ね上げた。
「あ、ひっ、もう、ダメ、出ちゃう……っ!」
「だーめ。出したら終わり。もっとこのままで、うちのこと見て、じりじりしなよ」
彼女は動きをピタッと止めた。
一番気持ちいい、あと一歩で絶頂に達するという瞬間に、完全に焦らされる。
生殺しだ。
出したいのに、出させてもらえない。ズボンの中は、すでに溢れ出た先走り汁でじっとりと濡れ、生地が皮膚に張り付いて、動くたびに狂おしいほどの刺激を生み出している。
「あ、あ、愛莉さん……お願い、です……もっと……っ」
プライドも何もかも捨てて懇願する僕を、愛莉は上から覗き込み、その濡れた瞳で優しく微笑んだ。
「だめ。お兄さん、このままの顔、すっごいエロくて可愛いもん。後半の撮影中も、ずっとうちのこと見ながら、そのままでいてね?」
彼女は最後に、僕の先端を爪でツン、と強く弾いた。
跳ね上がるような刺激に、僕は「ひぅっ……!」と短く悲鳴を上げる。
「――愛莉ちゃん! そろそろ後半始めるよー!」
遠くからマネージャーの声が響いた。
「はーい! 今行きまーす!」
愛莉は何事もなかったかのように立ち上がり、パンパンと自分の手を払った。そして、信じられないほどカチカチに硬直したまま、ズボンを濡らして震えている僕を見下ろし、リップの塗られた唇をそっと人差し指でなぞった。
「じゃ、頑張ってね、お兄さん。うち、もっとエロいポーズしちゃうから」
そう言い残し、彼女は軽い足取りでテラスへと戻っていった。
残された僕は、一歩も動けないまま、ズボンの中でパンパンに膨れ上がった熱い塊を抱え、ただ荒い息を繰り返すしかなかった。
出せない苦しさと、極限まで高められた興奮。
これからの撮影の間、僕はあの眩しい太陽の下で、彼女に完全に生殺しにされながら、ただ翻弄され続けるのだ。

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