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【新人ナース目線】中学生の頃、怪我で入院をしてナースに

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看護師国家試験をギリギリの成績でパスし、念願の総合病院に配属されて三ヶ月。私、佐藤美咲(21歳)は、毎日が失敗と反省の連続で、自分の不器用さにすっかり自信を無くしかけていた。

そんな私に、教育担当の先輩である木下ナースが、ある日の午後、明るい声で告げた。

「佐藤さん、今日の15時から4号室の健太くんの入浴介助に入るから。あなた、これが初めての入浴介助の現場ね。しっかり私の動きを見て学んで」

健太くん――。

数日前、自転車の事故で両腕を激しく骨折して入院してきた、14歳の中学二年生の男の子だ。右腕は肩から手首まで、左腕も肘から先がガチガチのギプスで固められていて、食事もトイレも自力ではできない。いつも申し訳なさそうに、そして思春期特有のぶっきらぼうな態度で私たち看護師と接している、少しシャイな少年だった。

「はい! よろしくお願いします!」

私は緊張で喉を鳴らしながら返事をした。

頭の中で、学校で習った入浴介助の手順を必死に復習する。室温の管理、お湯の温度、心臓遠位位からのアプローチ……。でも、一番の緊張の理由は、相手が「14歳の男の子」だということだった。いくら看護師とはいえ、年頃の男の子の全裸を間近で見るのは、私にとっても大きな挑戦だった。

15時。健太くんを、病院の奥にある介助浴室へと連れて行く。

浴室内はすでに適温に温められていて、独特の石鹸の匂いが立ち込めていた。

「じゃあ、服脱ごうか。健太くん、じっとしててね」

木下先輩の手際よいサポートで、前開きの病衣が脱がされていく。そして、ズボンと下着が一度に膝の下まで下ろされた。

「佐藤さん、下着を足から抜いてあげて」

「あ、はいっ!」

私はしゃがみ込み、健太くんの足首から下着をそっと引き抜いた。

その瞬間、視界に飛び込んできたのは、完全に無防備な少年の全裸だった。まだ大人の男性になりきっていない、でも子供とも違う、すっきりと伸びた手足としなやかな肉体。私は思わずカッと顔が熱くなるのを感じ、慌てて視線を外した。

健太くんの顔を見ると、彼は耳の先まで真っ赤にして、動かない両腕を突き出したまま、じっと床の一点を見つめて耐えていた。その姿が、なんだかとても愛おしく、同時にひどく可哀想に思えた。

「じゃあ、シャワーチェアに座って。腕が濡れないようにビニール巻くよ」

木下先輩の指示に従い、私は健太くんの左腕のギプスにビニールを被せ、防水テープで固定していく。至近距離。健太くんの首筋から、汗と少年特有の匂いがほのかに漂ってきて、私の心臓が不規則にトクンと跳ねた。

(落ち着いて、私。これは医療行為、これは看護の一部なんだから……!)

「よし、じゃあ頭から洗っていくね。佐藤さん、後ろから支えてあげて」

「はい」

私は健太くんの背後に回り、彼の華奢な肩を後ろからそっと支えた。

木下先輩がシャンプーを泡立て、健太くんの髪を優しく洗い始める。

「痒いところ、ないですか?」

私が後ろから声をかけると、健太くんはビクッと肩を震わせ、「ないです……」と消え入りそうな声で答えた。その初々しい反応に、私の緊張が少しだけほぐれる。

しかし、本当のパニックは、体を洗うステージに進んだ時にやってきた。

「じゃあ健太くん、前失礼するね。佐藤さんは背中をお願い」

木下先輩がボディソープをたっぷりと泡立て、健太くんの胸元からお腹にかけて、滑らせるように洗い始めた。

私は後ろから、健太くんの背中に泡を広げていく。

背中の皮膚を通して、彼の心臓の音がドクドクと信じられないほどの速さで脈打っているのが、私の手のひらにダイレクトに伝わってきた。

(……すごい心拍数。やっぱり、めちゃくちゃ恥ずかしいよね……)

私が健太くんの緊張を和らげようと、なるべく優しく、愛おしむようにゆっくりと背中を撫でていた、その時だった。

「じゃあ、お腹まわりいくね。ちょっとくすぐったいかも」

木下先輩のスポンジが、健太くんの引き締まったお腹から、おへその下、そして太ももの付け根へと差し掛かった。

その瞬間、健太くんの体が硬直した。

そして、泡にまみれた彼の太ももの間で、何かが猛烈な勢いで形を変えていくのが、後ろからでもはっきりと分かった。

「……えっ」

私は思わず息を呑み、手の動きを止めてしまった。

健太くんの股間の『それ』は、まるで意志を持った生き物のように、上を向いてカチカチに反り上がっていた。両手が使えない彼には、それを隠す術は何もなかった。白くクリーミーな泡の中で、少年の熱い本能が、これ以上ないほど堂々と自己主張している。

浴室内の空気が、一瞬で熱を帯びたように感じられた。

私の頭の中はパニックで真っ白になった。

(ど、どうしよう! 男の子って、こんなにすぐ、こんなに大きくなっちゃうの!? 私、どうしたらいいの!?)

健太くんの顔を見ると、彼はぎゅっと目を閉じ、歯を食いしばって、今にも泣き出しそうなほど真っ赤になっていた。隠したくても手が動かない彼の絶望と羞恥心が、痛いほど伝わってくる。

私が完全にフリーズしていると、木下先輩の鋭くも優しい声が響いた。

「佐藤さん、手の動き止めない。背中、流しちゃって」

「は、はいっ……!」

私は慌ててシャワーを持ち、健太くんの背中の泡を流した。手が小さく震えてしまう。

「健太くん、大丈夫だよ。力抜いてね」

木下先輩は、顔色一つ変えずに健太くんに微笑みかけた。

「……す、すみません……」

泣きじゃくるような健太くんの声。

「謝ることなんて何にもないよ。男の子なんだから、こうやって若い看護師二人に囲まれて体洗われたら、反応しちゃうのが普通。むしろ、健康な証拠!」

先輩はあっけらかんと笑い飛ばした。その堂々とした態度に、私は心の底から衝撃を受けた。これが、プロの看護師なんだ。患者さんの恥を、一瞬で吹き飛ばしてしまう包容力。

「ほら、佐藤さんも。こういう時はね、私たちが焦ったら患者さんが一番傷ついちゃうから。何事もないように、いつも通り優しく進めるの。ね?」

「はい……! 勉強になります……!」

私は深く息を吸い込み、プロとしてのスイッチを入れた。まだバクバクと鳴り止まない自分の心臓を抑えつけ、健太くんのケアに集中する。

「じゃあ、デリケートなところもパパッと流しちゃうね。痛くない?」

木下先輩は本当に淡々と、でも驚くほど丁寧に、健太くんの猛り狂っている部分をタオルで包み、洗い流していった。

健太くんは刺激に耐えるように小さく「くぅ……」と声を漏らし、体を震わせていた。その生々しい少年の声が、私の耳の奥にこびりついて、下腹部がキュッと熱くなるのを自覚した。私だって、ただの21歳の女の子なのだ。こんな状況、ドキドキしないわけがない。

やがて、すべての洗浄が終わり、温かいシャワーで泡が綺麗に流される頃には、健太くんの熱も少しずつ落ち着きを取り戻していった。

バスタオルで体を拭き、新しい病衣を着せる。すべての工程が終わった時、健太くんはすっかり疲れ果てたように、小さくなっていた。

病室に戻り、健太くんをベッドへ移す。

「はい、お疲れ様。ゆっくり休んでね」

木下先輩が先に片付けのために病室を出て行った。

私は、健太くんの枕元のサイドテーブルを整えるため、最後に一人でベッドの脇に残った。

健太くんは布団を胸元まで引き上げ(実際には動かない腕の上に布団を掛けられ)、まだ顔を赤くしたまま、申し訳なさそうに視線を泳がせていた。

その必死で、純粋で、一生懸命に恥ずかしさと戦っていた彼の姿を見ていたら、なんだか胸が締め付けられるように愛おしくなってしまった。

私は、周囲に誰もいないことを確認すると、そっと健太くんの耳元に顔を近づけた。彼の髪から、さっき私が洗ったのと同じ石鹸の香りがする。

「健太くん、びっくりさせちゃってごめんね」

私は、自分でも驚くほど小さくて、甘い声で囁いた。

「……でも、私もちょっと、ドキドキしちゃいました」

健太くんがハッとしたように目を見開いた瞬間、私はいたずらっぽくウインクをして、逃げるように病室を後にした。

ナースステーションに戻る廊下を歩きながら、私は自分の顔が、健太くんに負けないくらい真っ赤に火照っていることに気づいた。両手で頬を押さえ、冷まそうとする。

(私、ナース失格かな……。でも、あんなの見せられたら、意識しない方が無理だよ……)

ポケットの中で、まだ少し震えている自分の手のひらを見つめながら、私はこれからの彼の入院生活が、少しだけ、いや、大分楽しみになってしまっている自分に困惑するのだった。

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